クラブに対する質問書の提出について
2000/7/26
皆さんご存知かとは思いますが、スポーツ紙などでフロント上層部の確執について報じられました。勿論これはあくまでもマスコミというフィルタを通された情報ですので、
全てが正しい事実なのかどうか我々には窺い知ることができませんが、ここで問題なのは、この件についてクラブから一切の事情説明がないということです。
言うまでもなく、私達はフロンターレを愛しています。 私達サポーターは、毎試合スタジアムに足を運び、クラブを勝利に導くため、
ひいてはフロンターレを川崎に根付かせるために、声が枯れるまで声援を送り続けているのです。
しかし今回のように、全ての事態は密室の中で進行し、サポーターは蚊帳の外では、
私達が何のために応援しているのか、私達の声援に本当に意味があるのか、疑念を抱かざるを得ません。
そこで我々は、7/15のジュビロ磐田戦の応援に駆けつけた多くのサポーターの署名とともに、
7/19(水)クラブに対し質問書を提出し、 7/24(月)クラブからその回答書を頂きましたので、 以下にその全文を掲載致します。
また、先日の第2回サポーターズミーティングで提案をいたしました、
個々のサポーター間に既存のサポーターグループとは異なる、
ゆるやかなネットワークを形成するべきである、という件に対し、
その設立に多くの方の賛同を頂けましたことを受けて、
勝手ながらこちらでそのネットワークの仮称を「サポーターズクラブ」と定め、
今回の質問書の提出に際して、その名義を使用させて頂きましたことをご了承ください。
なお、大変恐縮ですが、このページのすべての文章の無断転載・引用は一切お断りいたします。
■ サポーターからクラブに提出した質問書
既に十分ご存知のことと思われますが、我々サポーターと川崎市民が愛して止まない川崎フロンターレにおいて、そのフロントの内紛に関するゴシップ記事が、先日スポーツ新聞数紙に掲載されました。その内容たるや目を覆いたくなるようなものばかりで、我々サポーターも非常に驚かされたと同時に、ひどく心を痛めております。
現在はサポーターの間にもインターネットが普及しておりますので、今回の件は余計な尾ひれがついた上、瞬く間に増幅し広まっております。さらに、チームがリーグ戦で下位に低迷していることもあり、現在サポーター間の雰囲気もあまり良いものではありません。そのため、噂が悪い憶測を呼び、常にフロンターレを熱心に応援しているサポーターであっても、どの情報が事実でどれが悪質なデマなのか、判断できなくなりつつあります。
我々は、この川崎の地にフロンターレが真に根付くことを心から願っておりますので、試合会場では、純粋にサッカーを見に来ている観客や、フロンターレを一所懸命応援している家族連れ等の一般観客には絶対に不快な思いをさせたくはありません。ですので、この件に関して試合会場でトラブルが起こることだけはできる限り防止するつもりです。しかし、このような事態が長く続くのであれば、疑心暗鬼に駆られた一部のサポーターの暴走行為を未然に抑えることが大変困難になってしまいます。
そこで我々は、試合会場内外でのサポーターによる問題行為が発生しないよう、また残り少ないリーグ戦でのJ1残留を賭けた闘いにすべてのサポーターが全力で応援できるよう、以下の件について責任ある方からの正確な事実に関する情報と、正式な回答を求めます。
- マスコミで色々と取り沙汰されておりますが、社長に事前の相談もなくコーチや外国人選手が決まっていたという報道は事実なのでしょうか。それは本来の責任分担に則っているものなのでしょうか。
- シーズン開幕前に行われた公式会見の中で、今シーズンは8位以内を目標とする発表がありましたが、現時点でのチーム成績の低迷の原因はどこにあると考えますか。
- 今シーズンの残されたリーグ戦、および1、2年後の近い将来に向けた、チーム作りに関するビジョンを教えて下さい。
- もし、チームがJ2降格した場合のチーム各責任者の処遇を教えて下さい。
我々としても、このままの状態で来週の川崎ダービーを迎える事は避けたいと思いますので、
7/24(月)までに、文書およびオフィシャルホームページ上で回答して頂けるようお願いいたします。尚、この質問書の内容および頂いた回答については、当方からサポーターに公表する予定です。
平成12年7月19日
川崎フロンターレ・サポーターズクラブ |
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■ クラブより頂いた回答書
2000年7月24日
川崎フロンターレ
ゼネラルアドバイザー
杉本 聰 |
- この質問にお答えするにあたり、まずフロンターレの職制および責任の分担について、ご説明いたします。
フロンターレの上部職制は下記のとおりです。
| 取締役会長 |
深川 敬三 |
| ゼネラルアドバイザー |
杉本 聰 |
| 代表取締役社長(兼 支援本部長) |
松本 育夫 |
| 代表取締役副社長(兼 事業本部長) |
小浜 誠二 |
杉本は、会社設立以来社長を勤め、現在は社長を退任しておりますが、引き続きチームの経営理念実現のためのアドバイザーとして、意思決定につき影響力を有しております。
また、本年1月現体制に移行するにあたり、二人の代表取締役の主たる責任の分担を次のように決めました。
| 松本社長 |
対外的に会社を代表する活動
広報・営業等を中心とする支援本部の総括責任 |
| 小浜副社長 |
チーム強化・育成等を中心とする事業本部の総括責任 |
(なお、本件の骨子については、昨年11月に杉本から松本に社長就任を依頼するにあたり、書面で示し、了解を得ております。)
上記のとおり、監督・コーチなどのチームスタッフや選手の採用等についての一義的責任と権限は小浜にあり、最終決定にあたっては杉本の経営的観点からの助言が反映されます。しかし、松本のサッカーについての見識・経験を生かすためにも、重要事項については事前に3名で協議するか、松本の了解をとってから最終決定に至るというプロセスをとるように運用しております。
従って、基本的には今回の報道のようなことは起こり得ませんが、一部にコミュニケーション不足があり、外部にそのような印象を与えてしまったのは誠に遺憾であり、深く反省しております。今後二度とこのようなことがないように、内部コミュニケーションの万全化に努めていきたいと思います。
- スポーツの勝敗にはいろいろ複合的要因があり、一概には言えませんが、チームの核になるべき外国人選手の補強が必ずしも万全でなく、主力選手の怪我などの要素も加わって十分な戦力が整わなかったこと、チーム内のコミュニケーション不足によりゼッカ監督の考え方が徹底せず、チームとしてのまとまりを欠いたままシーズンに突入し、比較的対戦相手に恵まれたにもかかわらずスタートダッシュに失敗したことなどが主な要因ではないかと考えています。
今後、皆様のご意見を聞きながら、更に綿密に分析し、この失敗を来期以降の糧にしていきたいと思います。
- 今シーズンの残りについては、若干の戦力補強を行ったうえ、今井監督の考えをチームに浸透させ、選手個々の力を最大限に引き出すことで戦っていきたいと思います。
来シーズン以降については、従来ともすれば昇格等の目先の結果にこだわる余り、即戦力の選手に頼るチーム作りをして来たきらいがあったのを改め、長期的展望に立ち、要所にベテランの力を借りながらも、若手中心のスピードと活力に溢れるチーム作りを目指します。
また、地元出身の選手の採用や、下部育成組織からの登用にも積極的に取り組みたいと思います。
- 現在、1部残留に向けチーム一丸となって戦っている段階であり、このご質問にお答えする時期ではないと考えますので、ご了承ください。
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今回、我々の提出した質問書に対し、クラブは責任ある回答をしてくださいました。
従って、それに対し我々も責任ある行動をとらなければならないと思いますので、
今後、スタジアム内外・インターネット上で個人名を出しての誹謗・中傷などは絶対に行わないようお願い致します。 またこれ以上、スポーツ紙などに題材を提供しないために、
今回の件をネット上などで論議される際には、皆さんの良識に基づいたご配慮を宜しくお願い致します。
ところで、質問書を提出するに先立ち、 我々サポーターが今後、応援グループ等の枠を超えてゆるやかな組織としてまとまっていく意志があることを松本社長に伝えたところ、
非常に好意的に受け止めてくださいました。 さらに、社長から『サポーター組織から建設的な意見や提案を頂けるのであれば、
意見交換の場にフロント上層部を含むしかるべき担当者を派遣し、積極的に話し合いたい』
『クラブはサポーターの意見に耳を傾け、サポーターをよきアドバイザーとして、お互いの発展のため、共に歩んでいきたい』とのお言葉を頂きました。
今までは、個々のサポーターの意見や提案を集約し、 クラブに伝達していけるような体制が我々サポーターの間に整っていなかったために、 フロントとサポーター間のコミュニケーション不足が少なからず生じていたことは否めません。 しかしこれを機に両者の距離をより縮め、ともに手を取り合い、フロンターレの発展に貢献していきたいと思います。 また今後はそのための場として、サポーターズミーティングを定期的に開催し、
有意義な意見交換を行っていきたいと考えます。
そこで、これらを踏まえ、第3回サポーターズミーティングを近日中に開催致します。 またその中で、今回質問書を提出するにあたり使用させて頂いた「サポーターズクラブ」に関しても、
出席者の意見を元に、体制をより強固なものにしていければと考えております。
8/19、対ジェフ市原戦の試合開始前を予定していますが、現在調整中ですので決定次第告知いたします。
平成12年7月26日
川崎フロンターレサポーターズクラブ発起人
石渡俊之、関根剛、砂田淳、山崎真、小川蔵人 |
以上 |
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